ノートに願いを書くだけで叶う『夢ノート』というのをご存じでしょうか。
または「引き寄せノート」や「シンデレラノート」「ドリームノート」とも呼ばれ、理想の自分や情景をコルクボードに貼って眺めると願いが叶う「ビジョンボード」というものもあります。
数々の成功エピソードがあるから、やってみたという方はたくさんいらっしゃるかと思いますが、叶わなかったという方のほうが多いのではないでしょうか。
ではなぜ叶わないのか?
その理由を『決めるだけ。「お金」も「恋」も勝手にうまくいく、人生を変えるレッスン』(奧井まゆ著)より一部ピックアップして紹介いたします。
「夢ノート」とは
願いを叶ったかのように書く「夢ノート」
『夢ノート』とは、自分の願いをノートに書き綴ったものです。
書き方はさまざまありますが、自分の願いが叶ったかのように書くのが一般的。
たとえば、
・宝くじで1億円当選しました!
・素敵な男性と結婚できました!
など、叶った後のことを想像しながら書き綴ります。
それを何度も見返して潜在意識に刻み込みます。するとある日願いが叶うというものです。
芸能人も夢ノートで夢を叶えてる
『夢ノート』を実践している芸能人で有名なのはサッカーの本田圭佑選手ではないでしょうか。
本田選手は小学生の時から夢ノートを書いており、内容は「大人になったら世界一のサッカー選手になりたい。」「Wカップで有名になってセリエAに入団する。」といった目標のようなものでしたが、その通りに夢を叶えていますよね。今では本田選手がプロデュースした「夢ノート」も販売されているほどの成功体験者です。
他にもイチロー・矢部浩之・高橋ユウ・高橋メアリージュン・ミランダカーなど数々の有名人が実践し夢を叶えています。
なぜ書くだけでは叶わないのか
セルフイメージが願いを拒否している
わたしも何度か「夢ノート」や「ビジョンボード」を実践して挫折した人の一人です。
夢ノートに書く時、「こんなこと叶ったらいいな」「こんな自分だったらいいな」という理想の”願い”を書きますよね。
しかし本書では、その”願い”が自分の”脳内設定(思い込み)”と”セルフイメージ(あり方)”に合ってなかったら叶うのにブレーキがかかるというのです。
先に決めるのは願いではなく「セルフイメージ(あり方)」と「脳内設定(思い込み)」だと紹介されています。
セルフイメージも思い込みで設定されている
私たちは現実を「脳内設定(思い込み)」のフィルターを通してみているところがあります。
同じ人物を見ても、好きな人だったら愛おしく見える、反対に嫌いな人だったら何を見ても嫌悪感を感じるなど。
それと同じフィルターが自分自身のセルフイメージにも搭載されているのです。
ですので、どんなにキラキラした自分になりたいという願いを書いても、セルフイメージが「この程度の自分」であれば、キラキラした自分になる願いにブレーキがかかってしまうのです。
脳内設定とは、「わたしたちが何を信じ、どのように現実をみているか」
『決めるだけ。「お金」も「恋」も勝手にうまくいく、人生を変えるレッスン』-奧井まゆ
セルフイメージを設定しなおす方法
セルフイメージを分析する
セルフイメージというのは自分では分かっているつもりでも、実は潜在意識と違っているということがよくあるそうです。
ですので現在のセルフイメージの奥底をちゃんと分解して消化し、設定し直さないといけません。
では、どうすればいいか。
まず現在のセルフイメージがどういう設定になっているのか奥深くまで分析してみます。
願いの一部:「裕福な男性と結婚したいと思ってる」
↓
「なぜ?」
↓
「わたしは稼げないしお金持ちになれないから、面倒みてほしい。」
↓
根底のセルフイメージ=「私は稼げなくてお金持ちになれない女」
もし、もう一つの願いが「バリバリと稼ぎたい」だったとしても、根底のセルフイメージが「私は稼げない」になっていたらセルフイメージが足を引っ張っていくら努力しても願いは叶いません。
それどころか、「稼げない自分」というセルフイメージはすでに叶っているのです。
セルフイメージを設定し直す
セルフイメージの分析をして、奥深くに眠っている潜在的なセルフイメージが分かったら、新しいイメージを脳に定着をさせないといけません。
けれど今まで潜在的に固まってきたセルフイメージを書き換えるのは至難の業…だと思うでしょ。
しかし脳みそは21日サイクルで更新されるとのこと。ですので、1ヶ月書き換えたセルフイメージでなりきってお試しすると良いそうですよ。
書き換えたセルフイメージに近づけるようなアイテム(アイシャドウや服装など)も加えるとより効果的とのことです。
まとめ
数々試してきてイマイチ成果のでなかった『夢ノート』ですが、本書にある「セルフイメージ(あり方)」と「脳内設定(思い込み)」が願いとズレていることで叶わなかった可能性があるという内容に納得。
願いを叶えるための努力も必要ですが、自分のことを潜在的に信じてあげることも必要だと感じました。
この他に本書は、奧井さんの実体験と脳心理学の観点から、どうやって願いを叶えていったのかを分かりやすく書かれています。
そして奥井さんのコーチングを受けているかのようなワークシートを解いていくことにより、自身の本当の願いを見つけるキッカケにもなると思います。
思い込みや潜在意識って簡単に変えられるものではないと思いますが、考え直すヒントが満載な書籍でした。
今まで引き寄せを実践してもうまくいかなかった方にぜひ読んでいただきたい一冊です。
- 願いが叶わないのは、願いと自分の”セルフイメージ(あり方)”にギャップがあるから
- なぜ私はそう思うのかを分析し、根底のセルフイメージを深堀する
- 書き換えたセルフイメージを1か月間なりきって脳に定着させる
著者紹介
奧井まゆさんはOL、営業、副業と経験しながらも借金を抱え、さらに30歳目前で大失恋したことにより「自分らしい生き方」を探し、脳内心理学に出会ったことで人生が一変。好きなことをやりながら現在月4日の稼働で年商が1億円超という、誰もが羨む生活を送られています。
「決めるだけ!」とは“自己決定力”と言われる人生をクリエイトする力を育むこと。
そのためには、まずうまくいかない原因である「思い込み」を外すことが大事だといわれています。
本書はその思い込みを外し、理想の自分の決め方を3ステップで紹介しています。